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一番茶は手摘みにこだわって

-暮らしの新聞-2015年5月1日号・第4面 ~沖縄で茶摘&紅茶づくり体験リポート~

364_04_01東京から約1500キロ離れた南の島「沖縄本島」で紅茶の生産が行われているのをご存知だろうか。紅茶の大産地インドやスリランカと緯度が近く、土壌や強い紫外線など、沖縄の風土が紅茶づくりにピッタリなのだという。

本紙エッセイ「紅茶の時間」の著者、大城純子さんは「美味しい紅茶が飲みたい」という思いから夫婦で茶葉を栽培、収穫、加工と紅茶づくりの行程を一から自分たちで行っている。

4月中旬、ひと足先に沖縄は茶摘みの時期を迎える。春摘み茶「ファーストフラッシュ」は、初物が好まれる日本では特に人気のようで、そんな一番茶収穫のお手伝いに大城さんの茶畑を訪ねた。

沖縄到着当日はあいにくの雨模様。「出来上がった紅茶の味に影響するので、収穫前日の雨は避けたい」との大城さんの意向で収穫を一日延期することにした。その後天気も回復し、当日は絶好の茶摘み日和となった。

ヤンバルクイナが営巣するほどの自然に恵まれた小高い山の上で、農薬を一切使わずに栽培されている茶畑

ヤンバルクイナが営巣するほどの自然に恵まれた小高い山の上で、農薬を一切使わずに栽培されている茶畑

沖縄本島北端の「奥」という地域に大城さんの茶畑はある。休耕地を開墾し、土壌作りから始まった茶畑も茶摘みができるようになってから今年で5回目の収穫期を迎えた。1000本の茶木も昨年より成長しているのが、茶摘みを始めると腰の屈み具合でわかる。

萌黄色の新芽と若葉が顔出すなか〝一芯二葉〟(最高級茶葉は新芽の先から2枚の葉までを摘み取る)を確認しながらひたすら黙々と摘みつづける。一日かけても今年の収穫は約3・8キロ。これが紅茶の完成品になると5分の1から6分の1ほどの量になってしまうというから、手摘みの紅茶がどれほど貴重なものかがわかる。

収穫した茶葉は、一晩水分を蒸発させる「萎凋」という行程を経て、翌日に「揉捻」(茶葉を揉む)→「発酵」→「乾燥」させて紅茶が完成する。

茶葉はしばらく寝かせたのち、いよいよ大城さんの営むカフェのメニューに加わる。今年の出来栄えは来月大城さんからの報告をお楽しみに!

若々しい新芽を手摘みで丁寧に収穫する

若々しい新芽を手摘みで丁寧に収穫する

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