魅惑の紅茶の香り

-暮らしの新聞-2012年12月1日号・第4面 ~連載・紅茶の時間(沖縄で紅茶つくったさー!)VOL.9

 私は紅茶を栽培する傍ら、沖縄県の備瀬という静かな集落の中で自作のアクセサリーや雑貨を扱う小さなアトリエを営んでいます。そちらで「やんばる紅茶」にご興味をお持ちの方に、試飲していただくことがあります。美味しく紅茶を淹れるのは、もちろん紅茶コーディネーターの私・・・ではなく、主人(笑)。凝り性の主人は畑のそばから湧んできた水を沸かし、器を温め、茶葉のグラムを計り、タイマーで蒸らし時間を確認し、口の広がったティーカップ(これも美味しく紅茶を淹れるポイントです)に紅茶を注ぎます。このように丁寧に淹れた紅茶は、アトリエに運ばれるだけで、それはなんとも言えない、素敵な香りが広がります。この香り高いことこそが「やんばる紅茶」の特徴なのですが、キチンと淹れると、お客様から「香料が入っているのですか?」と聞かれるほど、香り立つことがあります。この素敵な香りが忘れられず、どんどん紅茶にはまっています。今年は度重なる台風の影響で、秋の茶摘みは出来ませんでしたが、来年の春の収穫に期待したいと思っています。それまで茶木の成長を見守りながら、畑で汗を流し、自然の恵みに感謝したいと思います。 

(次号につづく)

327_04_01◆大城純子◆ (紅茶コーディネーター)

美ら海水族館横、フクギ並木で有名な備瀬集落でアクセサリー&雑貨・やんばる紅茶のお店「アトリエ フアリ」を経営する傍ら、無農薬栽培にこだわった紅茶を夫婦で栽培。手摘みした茶葉を揉捻(揉む) →発酵→乾燥→商品化までの全工程を自ら行う。3年かけて育てたお茶が昨年初収穫を迎えた。2年目の出来が今から楽しみだという。 http://atelier-huali.com