地元との交流で明るい未来のまちづくり

-暮らしの新聞-2010年1月1日号・第1面 「職場体験学習」レポート 東村山市立第三中学校

最終工程の包装作業。

最終工程の包装作業。

 市内全中学校では、進路学習の一環として職場体験を実施している。市内の企業・商店の協力を得て、生徒が実際に職場で働き、地域との交流を通して社会の仕組み・働く意義を考え、「明るい未来のまちづくり」に役立てようというもの。本紙も昨年11月26日〜27日に実施された第三中学校の職場体験学習に協力。女子生徒2名によるレポート形式で体験学習を報告する。(以下体験記者文)

校長先生の体験談は興味深い話ばかり。

校長先生の体験談は興味深い話ばかり。

初日は第三中学校の渡邉校長先生にお会いし、職場体験についての考え、思いを聞きました。
 「学校ではなかなかできない体験だからいいと思う。そして社会に出た時に、社会の厳しさ、親と離れた時に自分でやれる力、人と人との付き合い方を学んでもらいたいと思っている」と語って下さいました。
 しかし、せっかくの体験を遊び半分で行って体験先の事業所に迷惑をかけていないか、また、怪我を負っていたり、事故に遭ってないかなどの不安もあり、校長先生自ら体験先を回ってくれていたようです。体験先での生徒たちはとてもいい顔をして、作業に取り組んでいたようです。
 受け入れ先については、喜んで協力してくれる所、忙しい中でも協力してくれる所、インフルエンザ流行のためお断りを願う所や、こちら側から遠慮した所があったなど、大変だったようです。中でも、体験許可の約束をして頂くこと、職場との打ち合わせなどの下準備を行うのが一番苦労した、と語って下さいました。
 また、校長先生が初めて社会に出たときについて、「高校生のアルバイトが初めて社会に出たときだった。時間を正確に守らなくてはいけないこと、1つの事をやるにしても責任を持って行わなければならないこと、学校と両立させるため、体力的にキツイところもあった。けれど、お金を頂き、その簡単ではない大変さが、お金に対する有難さ、大切さを教えてくれた。また、新しい人と出会うことによって視野が広がったなど、楽しい出来事もあり、そこで出会った人たちとは今でも交流があるよ。これらはすべて自分の財産になっているんじゃないかな」と、とてもよい話を聞かせて頂きました。
(体験記者M・F)

クリーニングした衣類を乾燥させる前に形を整え整理する。

クリーニングした衣類を乾燥させる前に形を整え整理する。

 2日目は、久米川駅南口のさくら通りに面している、「クリーニングショップチャピー」さんに行きました。一階には仕上がった服が陳列されていて、作業は主に2階で行われていました。
 社長さんに、仕事が忙しい時期を聞くと「春の衣替えの季節は忙しい。」とのこと。仕事のやりがいを感じる時は、「お客様に褒められた時」だそうで、「シミがちゃんと取れている、などと言われた時は嬉しい」と言っていました。
 生徒達は、大きく分けて2つの作業を行っていました。1つ目は『立体包装』といって、クリーニングして仕上がったものを、ハンガーにかけて包装する作業です。同じ事を繰り返す流れ作業のように見えても、実は一つ一つやり方が違い、例えば伝票を貼り付ける時も、一階で陳列されている時に見やすいように、上の段に吊るすものは伝票を下の位置につけたりと、工夫が施されていました。
 もう1つは『平面包装』といって、主にシャツなどたためるものを包装する作業です。平面包装はハンガーは使わず、たたんでから袋に入れます。一つずつ丁寧に包装していくので、とても大変そうでした。
 生徒に職場体験の感想を聞くと、「初めは簡単そうだと思っていたけど難しかった」「やってみると意外と楽しかった」と言っていました。また、今回の経験を自分の生活にどう活かしていくのか聞くと、「家でアイロンがけとかをやってみようと思った」と言っていました。

受入れ先企業では、手際よい作業風景に、仕事に取り組む姿勢を学ぶことができた。

受入れ先企業では、手際よい作業風景に、仕事に取り組む姿勢を学ぶことができた。

 実際に現場を見て感じた事は、まず、想像していたのと全く違っていたという事です。みんな同じような作業をしていると思っていたら、役割を分担して作業していて、ちゃんと職場のルールというものを理解している様子でした。また、ただ任された仕事をこなすだけではなく、職場の方とのコミュニケーションも大切なんだなと思いました。
(体験記者A・T)