DVで困っていませんか?

-暮らしの新聞-2010年3月1日号・第2面 ~DVホットラインを開設~市民グループ「いおん」の会

 「パートナーからの精神的・肉体的暴力に悩んでいませんか?」
 DV「ドメスティック(家庭内)・バイオレンス(暴力)」被害を受けた女性や子どもたちが穏やかで安心して暮らせる地域社会を目指して市内を拠点に活動している市民グループ「いおんの会」が、DVホットライン(電話相談)を開設した。
 2月20日(土)に元福祉事務所婦人相談員の鈴木純子氏を迎えて、DVに関する講演会が開かれた。
 昨今DVが関係していると思われる事件をよく耳にするが、DVは昔から存在し、単に認知されてこなかっただけであるという。内閣府の調査発表によれば、女性の3人に1人がDVの経験者という。
 しかし、現在のDV防止法「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」では、加害者の相手と婚姻関係にあるものと定義されるため、単に同棲しているだけでは行政機関も動けないなど、多くの問題を抱えている。
 DVは加害者が被害者を殴る・蹴るなどの身体的暴力だけと思われがちだが、言葉などによる心理的暴力、実家や友人との関わりを絶ち社会から孤立させる。生活費を渡さないなどの経済的暴力、能力を過小評価し、人格を否定するなど、身体的精神的にあらゆるパワーを駆使して徹底的に自分の支配下に相手をおくこともDVとされ、被害者の中にはそれと気づかずに日々過ごす人もいるという。
 DVが子どもへ与える影響も深刻だ。心的外傷を受けた子どもは健全な価値観が育たなくなる。
 被害者の多くは誰にも相談できず、一人で悩みを抱えている。「もし、周りにDVで悩んでいるような人がいたら、そのSOSをしっかり受け止めて欲しい。けれども安全確保が一番大事!対応が難しいだけに無理せずに専門機関へ橋渡しして欲しい」と鈴木氏は訴える。
 DVは人権問題との認識をもち、被害者の視点に立った支援と、加害者を作らない社会の仕組みが望まれる。
【DVホットライン】いおんの会☎ 0 8 0( 6 5 5 3)5111▽相談日=毎週火曜日・午前10時〜午後6時