社会の仕組み、働くことの意義を考える

-暮らしの新聞-2011年1月1日号・第1面  「職場体験学習」レポート~東村山市立東村山第三中学校~

 市内全中学校では、進路学習の一環として職場体験を実施している。市内の企業・商店の協力を得て、生徒が実際に職場で働き、地域との交流を通して社会の仕組み・働く意義を考え、「明るい未来のまちづくり」に役立てようというもの。本紙も昨年11月25日〜26日に実施された第三中学校の職場体験学習に協力。男女生徒2名によるレポート形式で体験学習を報告する。(以下体験記者文)

消防士の方から手順を教わった後、生徒たちだけでの放水訓練。しっかり目標物に放水。

消防士の方から手順を教わった後、生徒たちだけでの放水訓練。しっかり目標物に放水。

 昨年11月25日に東村山消防署へ取材に行って来ました。取材時は東村山第三中学校の生徒が3名職場体験に来ており、放水訓練を行っていました。

〈生徒(3名)へインタビュー〉
 「訓練は楽しいけれど、力を使うのが大変だ」と言っていました。この放水訓練の後は体力づくりと消防車内部の説明、翌日は救助訓練を受ける予定です。
 また、職場体験については3名とも、「仕事の大変さがわかり、とてもいいと思う。今回の経験で、さらに消防士という職業に興味がわいた」と言っていました。今回の経験を、今後はまわりの人を助けるのに役立て、消防署という存在のありがたさを感じて過ごしていきたいそうです。

〈消防士の方へインタビュー〉
 職場体験については、「これから社会に出てゆく中学生のひとつの目標となればいいと思う。この職場体験を通してもっと視野を広げていってほしい」と言っていました。

放水訓練を無事に終え、ホッと一安心。みんな笑顔で記念撮影。

放水訓練を無事に終え、ホッと一安心。みんな笑顔で記念撮影。

 「消防士にとって大切なことは、人の命を助ける前に、自分の命を守らなければならないこと。それができて、自分の命を張って人の命を助けることができる」と、話していました。「いつかはなにも通報が来ない、平和な所になればいいと思う」とも話していました。
 出動回数は多いときで10回前後。少ないと0回の時もあるそうです。出動しないときは事務仕事をしていて、書類の作成だけでも2、3時間かかることがあり、睡眠時間を削って作成しているそうです。
 最後に「平日など、大人がいないときに大きな災害が起こった時は中学生や高校生が動くことになる。ぜひその意識を持ってもらい、その活躍に期待したい」と言っていました。(体験記者H・N)

校長先生を前に緊張しながらのインタビュー。気さくな校長先生の話に、楽しい時間を過ごすことができました。

校長先生を前に緊張しながらのインタビュー。気さくな校長先生の話に、楽しい時間を過ごすことができました。

 職場体験2日目は、東村山第三中学校の渡邉仙二校長先生に取材しました。普段、話す機会の無い校長先生ですが、取材には快く応じて頂き、「職場体験学習」について聞きました。
 職場体験が市内で本格的に始まったのは、約10年前。本来、職場体験は文部科学省から5日間実施することを勧められていますが、体験先や費用の問題などがあり、5日間続けることが難しく市内の中学校では、長くても3日ほどしか実施されていないそうです。「だからこそ、2、3日間も中学生の面倒をみてくださる体験先の方々に、感謝の気持ちを忘れるな」と校長先生は話してくれました。

 体験先の方がいくつもの学校の生徒を一度に指導しなければならないような状況を避けるための調整など、学校の先生方も苦労しているそうです。
 さらに職場体験当日は、引率の先生もつかず、生徒たちだけの行動なため、「学校に帰ってくるのだろうか。」「叱られたりしていないだろうか」と先生にも不安なことは沢山あるそうですが、職場での生徒たちのイキイキとした姿を見ると「職場体験、やっててよかったな」と思えるそうです。
 校長先生は生徒たちに職場体験を通して、「仕事の大変さや大人になることの大変さを学んでほしい」と同時に、校長先生
自身が教育実習のときに体験した「仕事の楽しさ」を学んでほしいそうです。
 私は、その期待に応えるためにも、「一人一人が自覚を持って職場体験に臨む気持ちがもっともっと、必要なのではないかな」と思います。(体験記者K・O)

312_04_03【編集後記】

◆僕は職場体験学習で暮らしの新聞に来ることができてとてもよかったと思っています。文章の書き方やあいさつの仕方など、これからの学校生活に役立てていきたいと思います。(K・O)

◆今回職場体験で暮らしの新聞様でお世話になり、とても楽しい2 日間でした。記者という立場だからこそ行かれる場所、聞かれる話など、とても新鮮で、思い出になる体験をすることができました。本当にありがとうございました。(H・N)